シンプル極まりないネトウヨ・ワールドが花開く
さて今回の台湾有事を想定した「存立危機事態」発言に絡む、高市早苗首相の思考をわかりやすくシンプルに筋立てしてみよう。
例えばこんな見方もできる。(あくまでひとつの可能性だ)
「もし台湾でひとたび何らかコトが起こらば、日本は兵を出すぞ。台湾に加勢し、いざ自衛隊が出動するんだーー」
集団的自衛権だの、存立危機事態だの、もうこのさいそんなものは一切、カンケーなし。
とにかく日本は兵を出すーー。
どうです? こんなわかりやすい話はないでしょう?
理論もヘチマも、まるでなし。ひたすらネトウヨ・ワールドをひた走る印象だ。
「台湾有事は、日本有事」
つまり彼女の師匠筋に当たる、かの「安倍理論」なのである。しかも安倍氏が実質、現役を退き、さらに過激になって以降の影響すら強くうかがえる。
ここにとても「危うさ」を感じる。
ただし2つの可能性がある
もっともそこであえて冷静に引いて見れば、高市首相のスタンスからは2つの可能性を読み取れる。
ひとつは先日、過去記事『【台湾有事】高市首相の定義に基けば日本に「存立危機事態」なんてあり得ない』()で、(ちょっとおちゃらけて)書いたようなパターンだ。
まずアメリカ軍の来援と、その米軍がもし中国に攻撃された場合の「存立危機事態」成立の可能性、およびそれに基づく「集団的自衛権」行使の見通しについてーー。
これらを絡めた上で、しっかり法理論を組み立てて見通しを計算する。
そして高市首相の直感的な感性を補強する形で、あの記事で練ったような戦略を当てはめて理論立てて言うなら、ロジカルにはあの記事で書いた通りになる可能性だってある。
こっちのパターンになるなら、一応、国際的には「合法」だ。
さて、いったいどちらが彼女の真意だろうか?
もちろん私としては(どうしてもこの2択のうちどちらかを選ばなきゃならないなら)後者を望むが、「いざコトが起きる前」にその実現可能性を客観的な方法で確認するすべがないのがもどかしい。
そこでひとまずここ何回かは、このお題を毎回立て続けに取り上げた上で、ひたすら考察を続けることにしてみようか? とも考えている。
では、またの機会をお楽しみにーー。